簡単にお金を借りられる反面、あっという間に借金地獄に落ちってしまう可能性も非常に高くなりました。昔は消費者金融というとサラ金というイメージがあり、非常に怖いイメージがありましたが、今はカードローンとかアプリローンというポップ感じのワードになったため、若い人たちもそれほど抵抗なくお金を借りるようになったのです。
さらにリボ払いはもちろん、カードがなくてもスマホだけで後払いができるようなサービスも増えてきたため、知らず知らずのうちに借金が膨らんでしまっているというパターンも少なくありません。
特にリボ払いについてはカードの利用枠が十分に残っている時はいいのですが、どんどんリボの残高が膨らんでいってしまった場合、また別のカードを作って同じように利用可能枠上限まで使ってしまうという人もいます。
それを何度か繰り返すと新しいカードも作れなくなり、もちろんリボ払いの上限もいっぱいのままであれば、カードを使うことすらできなくなります。
そうなると次はカードローンや消費者金融でお金を借りるというパターンが多いでしょう。多重債務の入り口がリボ払いという人は実は意外と多いのです。
そうならないためにも毎月の支払いはきっちりと計画を立てて行なうべきですが、それでも借金で首が回らなくなってしまったら、どうすればいいかについて紹介したいと思います。
返済が無理と分かった時点で債務整理を検討
毎月苦しくてもなんとか返せているうちはいいのですが、完全に返済が無理になってしまった場合はどうすればいいか。日本には債務整理というありがたい方法があります。借金生活で首が回らくなってもやり直しのできるチャンスがもらえるのです。
債務整理と言ったも実はいくつかの方法があり、債務整理が必ずしも自己破産というわけではありません。一般的には、任意整理、自己破産、個人再生、特定調停の4つがこれに当てはまりますが、中でも任意整理は裁判所を通すことなく行える唯一の手段です。
特に任意整理については、弁護士、または司法書士に依頼をして自分の代理人となってもらうことで、抱えている債務について債権者と直接交渉をしてもらうことで借金が減額されるという方法になります。
任意整理という名の通り、消費者金融などの債権者はこの交渉に必ず応じないといけない訳ではありませんが、これを行うことで、これまでに支払った返済金額のうち、利息に相当する分を元金への返済に充てることができます。
もし長い間借金生活が続いていた場合は、残りの返済分が大きく減ることが期待できるという訳です。もしかしたら借金自体がなくなってしまう可能性も十分にあるでしょう。
その残った返済分を返していく間の将来的な利息もカットされることになる為、借りた金額だけ返せばいいという結果になると考えてください。
この内容であれば、債権者側も利益こそ出なくなりますが、損をするという訳でもないので、すんなりと交渉を受けてくれることがほとんどです。
債権者側にとってももし債務整理を受けなかった場合、債務者が自己破産に踏み切る可能性も否定できません。そうなれば、これから受け取る予定の元金さえも返ってこないことになるので、ダメージが大きいのです。そうならないためにお互い譲歩して損のない落としどころを決めましょうというのが任意整理というわけです。
とりあえず迷ったら弁護士などの専門家に問い合わせよう
任意整理をするかどうかちょっと迷っている人も多いかもしれません。もし任意整理をすると最低でも5年間は信用情報に記載されてしまいます。
できればなんとか避けたいという人も多いと思います。
もう一度毎月の収支を計算してみましょう。一体いくらの収入があり、最低限必要な支出はいくらなのか把握すれば、一ヶ月に返済できる金額が計算できます。
一ヶ月に返済できる金額が計算できたら、次は借金の内容を検討します。複数の会社から借金している場合には、金利の高い会社への返済を優先します。最近ではおまとめローンを提供している金融機関も数多く存在しているので、債務の一本化により毎月の支払額が軽減できないか検討してみることは有効です。
なんとかして自力での返済を一度は検討してみるのがまずは先決です。というのも任意整理は確かに自己破産と比べると比較的ダメージの少ない方法ですが、それでも任意整理をせずに借金を完済できるのであれば、それに越したことはありません。
しかしどうしても借金返済への道筋が見えてこない場合には、法律の専門家である弁護士さんに相談してみましょう。過払い金の金額によっては中央事務所のような司法書士事務所でも対応してくれます。特に中央事務所はネットでの評判もいいのでおすすめです。たまに中央事務所は怪しいという人もいますが全然そんなことはありません。
どうしても自力で返済できないような多額の借金を抱えてしまった時は、一人で悩んでいても良い結果は生まれませんので、法律があなた自身の味方になってくれますのしっかりと活用することが望ましいでしょう。